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○監督 シェーン・アッカー ○出演(声) イライジャ・ウッド ジョン・C・ライリー ○鑑賞日・劇場 6月5日 シネマート六本木 ○評価 ★★★ いかにもティム・バートンが気に入りそうなファンタジーだったけど、特別に斬新な何かがあるというわけでもなく、僕にとっては、いずれは記憶の中に埋もれていってしまいそうな作品だった。 人類が、自らが作り出した機械が意志を持ったことによって滅ぼされてしまい、人類という存在を忘れさせないために、最後に作り上げた人間的な感情を持った9体の麻布人形の物語。 なぜ、機械が人形たちのことを襲うのかは、説明がないのでよく判らないが、9体の麻布人形には、人間の無念さの残る魂が込められていて、彼らを“機械退治”に駆り立てていく。 少し意地悪な見方をすれば、具体的な理由はどうであれ、この9体の麻布人形が、仮に生き残った人間9人であったら、はたして日本の配給会社が買い取ったりしたであろうか、つまり、“人形劇”であるからこそ、通用するストーリーであり、作品なのだと思う。 主人公の9の声はイライジャ・ウッド。 あの「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロドを演じて、一躍スターダムに躍り出た彼だが、僕は個人的に、あのフロドのとまどいがちな表情と、不自然なほどに太くたくましい首にとても違和感を覚えて、“イライラジャ・ウッド”と勝手に名付けていた。 だから今回は声の出演だけで、イライラとストレスを感じることもなく、映画に集中することができた。 その他の声優陣も豪華。 ジョン・C・ライリーやジェニファー・コネリー等の演技派から、マーティン・ランドーにクリストファー・プラマーといった、実写版であれば、逃げ遅れて真っ先に機械に食われてしまうであろうベテランまで、幅広く登場して、無機質な麻布人形にしっかりとした個性を与えている。 9体の人形が、助け合いながら、そして貴い犠牲を払いながら機械と立ち向かい、勝利していくストーリー展開は、特別目新しいものではなかったけど、だからこそ、個人的には未来へ何か希望のつながるエンディングにして欲しかった。 人間が主人公なら、最後に1組だけでも男女が生き残れば「アダムとイヴ」になる希望を託せる。 けれど麻布人形が数体残って何になるというのか。 それならばいっそのこと、9体のすべてが生き残り、あるいは復活してハッピーエンドの方が良かったかな、と思ってしまった。 |
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