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zoom RSS エゴン・シーレ ~死と乙女~

<<   作成日時 : 2017/02/06 01:13   >>

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○監督 ディーター・ベルナー
○出演 ノア・サーベトラ フェリエ・ペヒナー
○鑑賞日 1月29日
○劇場 ヒューマントラスト有楽町
○評価 ★★★☆

<パンフレットより>

画像


エゴン・シーレという芸術家について、名前は聞いたことがあったが、かなり個性的な作風の画家であるということぐらいの知識しかなかった。
グスタフ・クリムトとの親交や、スペイン風邪によって28歳で夭折したことなども、この映画で初めて知ることとなり、同時にサブのタイトルにもなっている彼の代表作『死と乙女』をはじめとした彼のほとんどの作品の特徴である陰鬱で(僕にはそう見える)何かを訴えかけるようなタッチの精神的な背景も少し理解できたような気がした。
これも個人的な先入観かもしれないが、第一次世界大戦時代の欧州、とりわけドイツとその周辺国は、やはり明るく幸せな市民生活のイメージは少なく、激動と混乱の世の中という印象が強い。
だからシーレのような繊細な感性を持つ芸術家たちは、そんな社会に対する不満や不安を自らの作品に反映してきたのではないか。
そして、そんな背景も認識したうえで、機会があれば一度、シーレの作品をじっくりと鑑賞してみたいと思った。

さて、映画について。
キャストはオーストリアとルクセンブルグの合作映画ということもあって、日本人の僕たちには馴染みのない俳優ばかりだった。
けれども、シーレを演じたノア・サーベトラは、何となくトム・ヒドルストンにも似ている感じの二枚目でとても好感が持てたし、シーレの“ミューズたち”も、ハリウッドやフランス、イタリアの女優のような華やかな美しさは無いがいかにもという感じの、何となく味わい深い魅力を持っていて、特にヴァリを演じたフェリエ・ペヒナーには不思議な「引力」があったと思う。

徴兵され、戦地で絵を描き続けるためには家庭を持つ必要があったため、その生活費を得る目的で最愛のヴァリと別れ、自分に好意を抱いてくれている中産階級の娘と結婚するシーレ。
自分の絵のモデルとしてはヴァリにはずっとそばにいてほしいなんて信じられないくらい自分勝手な話だ。
そして、これは物語をドラマティックにするためのフィクションなのかもしれないけど、シーレと別れても、いつか戦地でシーレと偶然出会えないかと従軍看護師となったヴァリが、かつて二人で住むことを約束した岬の上に立つ一軒家を訪れるシーンは、あまりに切なく涙が出そうになってしまった。
結局、シーレは、スペイン風邪に罹った妻を看病して自分も同じ病気でたった28年の生涯を閉じることになる。
自業自得といえばそれまでだが、なんともほろ苦いエンディングだった。

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