新・快楽主義宣言

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zoom RSS わたしは、ダニエル・ブレイク

<<   作成日時 : 2017/04/23 01:28   >>

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○監督 ケン・ローチ
○出演 デイヴ・ジョーンズ ヘイリー・スクワイアーズ
○鑑賞日 4月15日
○劇場 ヒューマントラスト有楽町
○評価 ★★★★

<パンフレットより>

画像




想定の範囲内と言えばそうなのだが、ケン・ローチのメッセージは、やはりとても重たくて、しかし説得力をもって胸に迫ってきた。
映画の舞台のとなっているイギリスはもちろん、日本を含めてアメリカ中心の自由主義経済の国々の政治や経済の仕組みが抱える深刻な問題点を浮き彫りにした作品だと思う。
今、したり顔で『働き方改革』とか言ってる政治家の皆さんなんかは、ぜひとも、この映画を観ておくべきだと思う。
もちろん、この映画を観て何かを感じる感性があれば、だが・・・。
(たぶん、我が国のソーリには無理だと思う。)

アメリカの経済学者、ロバート・B・ライシュ氏の著書『最後の資本主義』にあるように、日ごろ、企業や行政に求められる効率化、合理化の仕組みが、いかに富の公平な分配のためでなく、一握りの資本家たちをより裕福にするために作られているのかということが、よくわかる映画だった。
例えば、パソコン操作が分からないダニエルに役所の事務員が操作方法を教えようとすると、役所の上席が「前例を作るな」と止めさせるシーンがまさに象徴的だと思う。
行政が納税者にパソコン操作を教えることもできないほど人件費を削減して税金を節約し、そのお金は軍事費や巨大公共事業に“投資”される。
さらに、その投資先である民間企業も、より高い利益率を得るため合理化を進め、社員を非正規化し、違法なサービス残業で人件費・物件費を削減するのだ。
そして、そのようにして利益を得た企業は、株価の値上がりという形で“評価”され、結果、その株式を大量に保有している(あるいは売買のできる)、その会社のお客どころか、何の縁もゆかりもない、一握りの資本家や機関投資家、ファンドマネージャーがより豊かになるという仕組みが今の世の中なのだ。

この一連のサイクルの中には、ダニエルのように一度社会から弾き出された人間が再び尊厳ある仕事に返り咲くことが出来るような仕掛けはどこにも仕込まれていない。

日本においても、平均的な時給でまる一日、休み無く働いても、その日に手にできるお金は1万円程度なのに、その一方で場合によっては数分のパソコン操作で8桁9桁という金額の利益を得るファンドマネージャーたちがいる。
これを単純に能力の違いとか、自己責任とか、そんな風に簡単に割り切ってしまって良いものなのだろうか。

高所得者を妬み、法外な税金をかけて財産を奪えなんていうことは言わない。
所得税、法人税は下げても良いと思う。
その代わり、これ以上格差が広がらないように世界全体で「投資ファンド」の仕組みとかを変えることはできないものだろうか。

個人的に、やっぱり「株で儲ける」というのは好きになれないのだ。

額に汗して一生懸命働く人たちが一番尊厳を持って世の中に迎え入れられる、やっぱり私はそんな国を作るべきだと思う。

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