新・快楽主義宣言

アクセスカウンタ

zoom RSS メットガラ 〜ドレスをまとった美術館〜

<<   作成日時 : 2017/05/15 01:09   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

○監督 アンドリュー・ロッシ
○出演 アナ・ウィンター アンドリュー・ボルトン
○鑑賞日 5月5日
○劇場 ヒューマントラスト有楽町
○評価 ★★★

<パンフレットより>

画像


「ファッション」とひとことで言っても、その意味するところは単純に服装ということだけでなく、流行とか、流儀、様式などを指すのであり、それを「芸術」と呼ぶのかどうかは、個人的には違うような気がする。
「流行」なんて、常に移り変わるものだし、「流儀」だって、まさに千差万別。
そしてそれは、一部のセレブたちだけでなく、僕たちのような普通の人たちでも楽しむ権利があるはずだ。

確かに服飾美術という学問分野があるのだから、服飾そのものは芸術の範疇に入るものもあるし、それが美術館のガラス展示ケースの中で、間接照明に浮かび上がる『作品』は、紛れもなく「芸術」だと思う。
そして、そんな場所に、さらに華やかな衣装を身にまとったセレブのゲストたちが集うことによって、モードの祭典、『メットガラ』となるのであるが、だからといって、それが「ファッション」=「芸術」ということではないと思うのだ。

映画はまさにその舞台裏に密着し、煌びやかな本番の陰で「プラダを着た悪魔」のモデルになったファッション界の女帝、アナ・ウィンターを中心にスタッフや関係者たちが悪戦苦闘する様子を克明に描いている。

ドキュメンタリーだから、ストーリー云々ではなく、構成として、時代の寵児たちが語る「ファッションとは?」という命題へのそれぞれの見解もとても興味深かったし、リアーナをはじめとするセレブたちの豪華絢爛な装いはそれだけで目の保養にもなった。
ただ、これもあくまで個人的な感想ではあるが、結局、ただそれだけ。
地位も財産も無い僕の目線からは、ファッション業界という限定された世界において、たまたま恵まれて(もちろん、それなりの実力もあったのであろうが)、地位と財産を得て勘違いした一人のおばさんを中心とする利己的、自己満足の記録としか受け止められなかった。

僕たちが刮目し、胸を熱くさせるような理念はそこに無く、自分たち(招待状に名前のあるゲストを含めて)さえ満足できれば、しもじものことは関係ないという世界。
メット=メトロポリタン美術館といえば、世界有数の美術館であり、なにも服飾美術を専門に展示しているわけではない。
全米だけでなく、世界中からこの美術館を訪れることを楽しみにしている人は大勢いるわけで、それこそ、一生に一度の機会を大切にしている人だって少なくないはずなのだ。

『「メットガラ」の準備があるから美術館の展示室は閉鎖してしまえ。(美術館の)客にはまた改めて来させればいい。」

なんて、そりゃ、あんたは金があるから世界中をいつでも好きな時に行けるのだろうが、一般の人はたった一回のチャンスをどんな思いで作っているのか知っているのか。
もう、あのワンシーンだけでアナ・ウィンターが大嫌いになり、そんな人間がプロデュースするショーのドキュメンタリー映画なんて、面白いとは思えなくなってしまった。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
メットガラ 〜ドレスをまとった美術館〜 新・快楽主義宣言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる