もし、一生懸命に働かなくてもいいぐらいのお金があって、日本以外で暮らすとしたら、僕は、絶対にハワイが良い。
これだけ交通網が発達して、世界各地との距離が近くなった最近では、ハワイなんて、海外旅行の素人が行くところのように見られているけど、やっぱり、こんなに楽しいところはないと思う。
何が楽しいのかといえば、もちろん、この映画に出てくるような暮らし方というか、時間の過ごし方を満喫出来るところだ。
とは言うものの、僕はオアフ島とマウイ島にしか行ったことがない。
でも、マウイのラハイナという港町、そしてそこから乗ったサトウキビ列車の車窓から見た風景は、まさにこの映画の雰囲気そのままだった。
映画の舞台は“ビッグアイランド”ハワイ島の北にあるホノカアという小さい町。
主人公レオ(岡田将生)の生き方が若者のあるべき姿として正しいのかという点については、個人的には疑問があるけど、曜日の感覚など、忘れてしまうようなのんびりとした時間の中で、まさにマイペースで暮らしている優しい人々との触れ合いは、ハワイの温暖な気候以上に心を温めてくれる。
そして、この映画の一番素敵なところは、ハワイの観光スポット紹介映画になっていないところだ。
ホノカアという町の名前と、レオが働く映画館で売られているこの地方の名物“マラサダ”というドーナツ以外、旅行ガイドブックに載りそうな情報はほとんど出てこない。
それでも何故か訪れてみたくなる気持ちにさせる不思議な魅力が、この島にはある。
そしてもう一つ、この映画には大きな魅力がある。
倍賞千恵子の演じるビーさんの作る手料理だ。
ビーさんが作る手料理は、他のどんなセリフよりも人と人との繋がりの大切さを雄弁に物語っているような気がする。
これまで、いろいろと高級食材を贅沢に使った料理の登場する映画を見てきたが、どんな高級料理よりも、ビーさんがレオという若者のために心を込めて作ったロールキャベツの方がはるかに美味しそうだった。
それからレオの働く映画館の女将エデリ(松坂慶子)、ロコの快活な女の子マライア(長谷川潤)、そして床屋の女主人みずえ(正司照枝)に、いつもエロ本を読んでいるお爺さんのコイチ(喜味こいし)という多彩なキャストが、みんなとても良い味を出していて、しかも蒼井優や深津絵里をチョイ役で使うという贅沢ぶりだ。
それぞれの演技にも力が入っていなくて、キャスト全員が、ハワイの生活を心から楽しんでいるという感じだった。
そんな楽しさが見ている側にも本当にまっすぐに伝わってきた。
この前、オーストラリアに一度は行ってみたいと思ったばかりだが、それだけの時間とお金が出来たらのなら、やっぱり、まずは、ハワイだなぁ・・・。
ブログ気持玉
この記事へのトラックバック

この記事へのコメント