バードマン

○監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
○出演 マイケル・キートン エドワード・ノートン
○鑑賞日・劇場 4月11日 池袋シネ・リーブル
○評価 ★★★★

<パンフレットより>

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堂々のオスカー受賞作品。
そもそも個人的に退廃的なテーマを描いた映画はあまり好きではないのだけれど、今回のラストシーンなんかは、まさに“大人のファンタジー”という感じで魅力的な作品になっていたと思う。
そういう点では、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠というのも頷けるけれど、逆にその分、本命と言われた主演のマイケル・キートンは、主演男優賞を獲得できず、割を食ってしまった感じだ。
『博士と彼女のセオリー』を観ていないから、エディ・レッドメインの演技がどれほど素晴らしかったのか、僕には分からないけれど、最近のアカデミー賞では、内面的な演技よりも、役柄に合わせて太ったり痩せたり、“リアリティ”を追求した演技がより高く評価されているような気がする。
いずれにしてもマイケル・キートンにとって、今回のリーガン役は、これまでの彼のキャリアにとって最高の演技と言って良いと思うし、ビートル・ジュースとバットマンを超える彼の代表作になったことは間違いない。

映画は落ちぶれた元スターの話。
僕たちのような普通のサラリーマンにとっては、「過去の栄光」とか「昔の名前」とか、華やかに浮いたこともないかわりに沈んだこともないので、まったくリーガンの心境は想像できない。
だけど、ニューヨークのど真ん中でブリーフ一枚になってほんの一区画を歩いただけで、周りの人たちがただの変態おじさんとしてではなく、ちゃんと「あのバードマンのリーガンだ!」と認知して人だかりが出来るのだから立派なものではないか。
だからこそ、余計に僕は彼のブロードウェイへの挑戦と、その後の彼の姿が滑稽でかつ、気の毒に思えてならなかった。

最後に余談だが、この作品の中で最も新鮮な驚きだったのは、プロデューサーのジェイクを演じたザック・ガリフィナーキス。
彼があんなまともな役を演じているなんて。
もちろん『ハングオーバー』の彼こそ、演技で変人を演じていたのは分かっているのだけれど、妙な違和感があった。

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