ヴィヴィアン・マイヤーを探して

○監督 ジョン・マルーフ チャーリー・シスケル
○出演 ヴィヴィアン・マイヤー ティム・ロス
○鑑賞日・劇場 11月7日 シアター・イメージフォーラム
○評価 ★★☆

<パンフレット>

画像


写真を本格的にはじめて3年ぐらいになる。
ただ、本格的なのはカメラだけで、写真雑誌やノウハウ本も買って読んではいるけれどほとんど頭に入らず、撮影はいつも自己流。
技術が伴っていないからカメラの性能を活かしきる「作品」は一度も撮れたことが無い。
そもそも風景写真や動物写真は“その瞬間”のために何時間も待ち続けなければならず、基本的に僕にはそこまでの根気と情熱は無い。
それから、様々な人間の表情を切り取るホートレートは、実は写真のジャンルとしては個人的に一番好きなのだけど、他人を無許可で被写体とするわけにもいかず、かといってわざわざ許可を得る勇気もないので、必然的に被写体は連ればかり。
(もちろん、中には自分なりに“傑作”と思うものもあるが・・・。)

だから芸術的な創作活動なんて自分からはしたことが無く、専ら著名な写真家の作品を“書店で”鑑賞するだけなのだが、そんな中で今回のドキュメンタリー映画の存在を知った。

正直、ヴィヴィアン・マイヤーの名前に覚えは無かったけど、作品の何枚かはどこかで見たことがあるような気もする。
もともとドキュメンタリーはかなり苦手なのだが死後に彼女の撮ったネガが大量に「発掘」されて、一躍天才写真家となった彼女のエピソードであれば(しかも写真のほとんどは僕の好きなポートレート)、最後まで気を失うことなく観ることが出来ると思っていた。
しかし、やはりそれは甘かった。
所詮、カッコから入った似非カメラマニアでは、ドキュメンタリーの単調なインタビュー映像の連続という“催眠術”に対抗することは出来なかった。

ヴィヴィアン・マイヤーは確かに生前、15万枚に及ぶ写真を撮ったが、1枚たりとも世に出すことは無かった。
彼女は自分の仕事はあくまでナニーであり、職業写真家だとは思っていなかった。
そもそも彼女の時代、おそらくフィルムの代金も現像コストもそれほど安くなく、ナニーの収入で15万枚もの写真を現像するのは難しかったのかもしれない。
しかし、自分で写真を撮るようになったからわかるが、15万枚もの写真を撮り続けるなんて、相当な情熱が無ければ出来ないと思う。
その意味では彼女の写真に対する思いが最後の最後で彼女を本当の写真家にしたのだろう。

映画は睡魔に負けてしまったが、やはりそんな彼女の数奇な人生について、個人的にももう一度よく知りたいと思った。

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