監督 モーリー・スルヤ
出演 マーシャ・ティモシー デア・パネンドラ
鑑賞日 5月26日
劇場 ユーロスペース
評価 ★★★
<パンフレットより>
少なくとも、僕のような“ごく普通の”日本人の常識では、今までまったく発想に無かった奇想天外なストーリーの作品だった。
そもそもインドネシアの、それも「村」すら形成できないような片田舎に生活する人たちの「民度」と言うと語弊があるかもしれないが、死生観とか、社会的な常識、政府のガバナンス、いろいろなことが想定外であり、そんな意味では予測できない展開で面白かった。
もちろん、はてなマーク?もふんだんに飛び交ったが・・・。
理解に苦しんだ場面を上げると、ちょっと思いつくままに挙げてみても、
①死んだ夫がリビングの隅にそのまま体育座りで置かれている、
②自分に乱暴しようとした強盗の首を切り落とし、「証拠だ」と言って生首を手にぶら下げて警察に行こうとする、
③被害者が駆け込んできても「道具がないから」と動こうとしない警察、
④妊婦の妻を迷信を信じて虐待する夫、
⑤生首を持って歩く女と同じバスに乗って平然としている乗客(さすがに運転者は最初乗車拒否したけれど)、
⑥破水しても平然としている妊婦、
そして⑦突然強盗に家を乗っ取られても冷静にみんなを毒殺しちゃう主人公、
等々、とにかく分からない行動だらけでついていくのが大変だった。
映画の宣伝文句にはインドネシアのバイオレンス映画だから『ナシゴレン・ウェスタン』と形容されていたので、最初は僕も盗賊たちと決闘とか、家族を殺された復讐劇とか、そんな展開があるのかと思っていた。
しかし、ウェスタンぼかったのは、全編を流れるB.G.M.と、確かにこれはカッコよかったが、あとは強いてあげるなら、主人公のマルリナ(マーシャ・ティモシー)が生首もって馬にまたがり荒野を歩くシーンがあるだけ。
最後の場面で盗賊の残党が妊婦に殺される場面は、あれはあれで面白かったけれど、エンターテイメントとして全般的にどうかと言われれば、確かにとても珍しい“新種の”映画ではあったけれど、それ以上では無かったかなという気がした。
むしろ、ここまで斬新でなくても、少し既存の映画に近くなるかもしれないが『キル・ビル』のような決闘シーンとか入れてくれたら、まさにナシゴレン・ウェスタン、僕の評価ももう一つぐらい★が増えたのにと思う。
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