出演 ジェンマ・チャン アンジェリーナ・ジョリー
鑑賞日 11月7日
劇場 グランドシネマサンシャイン
評価 ★★★★
<パンフレット>
「登場キャラクターの名前と関係性が一目でわかる相関図が欲しい。」というのが、映画を観終わった時、最初に頭に浮かんだことだった。
期待してパンフレットを買ったけれど、そこまでは載っていなかった。
マーベル・コミックの原作を知らないので矢継ぎ早にカタカナ(字幕として)の名前が出てくるのだが、デヴィアンツとか、セレスティアルとか、ヴィランとか、ティアマトとか、もう誰が誰やら、何が誰やら、よく分からなかった。
しかし、それでも2時間半、まったく飽きることなく楽しむことが出来た。
人類の文明の起源は本当に不可思議でロマンに満ちている。
何万年、何億年という単位での時間の流れなんて、たかが4千年の人類文明の歴史が「悠久」と感じる私たちからは、とても想像がつかないのだけれど、人間がアミノ酸から進化したと言われるより、ある日突然、セレスティアルに作られたと考える方がよほど分かり易いような気にもなってくる。
だから人類はこれまでも様々な人類創生の物語を空想し、語り継ぎ、そこから聖書や神話が生まれてきたのだが、いよいよマーベル・コミックがその世界に踏み込んできた。
アテナやイカロス等、実際のギリシャ神話になぞられたキャラクター設定も面白いし、これまでのこの種、映画の中でも最もスケールの大きな作品になっていると思う。
監督は、さぞやSFXの巨匠に違いないと思いきや、何と、クロエ・ジャオ。『ノマドランド』でオスカーを受賞したが、そこに描かれていたものは、本当にアメリカの片田舎のドメスティックな世界での「現実」であって、ここまで両極端に振れるものかと驚いてしまった。
ただ、言われてみれば確かに映像の見せ方などは彼女特有の世界観が感じられ、単純なSFアクション映画ではない、美しさと趣があったと思う。
私自身、この映画を最後まで“ままごと”のように思わず、素直に楽しむことができたのは、このあたりにも要因があったように思う。
逆に急進派への当てつけかと思えるほどダイバーシティを意識したキャスティング。
違和感というより個人的には少し滑稽にも感じてしまったが、俳優一人ひとりは厳選されていて、中心人物となるセルシを演じたジェンマ・チャンをはじめ、みんな役柄にマッチしていて気持ち良く鑑賞することが出来た。
先日の『DUNE』に加え、もう一つ、いまから次回作が楽しみな映画が増えた。
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